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フレーム施工

2000年7月15日〜7月23日



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左図がデッキの基本構造概略である。
下から基礎 -- ポスト -- ビーム -- ジョイスト -- デックの順に組み上げていく。ビームは家の外壁に平行に、ジョイストはそのビームに直交する形になる。家側はレッジャーを家のリムジョイストにラグスクリューで固定し、このレッジャーにジョイストハンガーを介してジョイストを固定する。
使用する釘、ネジ類はすべてHot Galvernized (亜鉛のドブ浸け)処理されたものを使用。デッキの取り付けはネジであるがそれ以外はほとんど釘を使用。
7月15日
トレーラーを牽引してフレーム施工に必要な材料を買いに行く。
使用する材はすべて防腐剤が加圧注入されたPressure Treated Lumber(CCA材)。日本では最近ウェスタンレッドシダー(WRC)などの天然材を使用する傾向があるが、米国ではもっぱらCCA材。出来ればデッキ面だけでもWRCにしたかったがオハイオではWRCの2X材はまず手に入らない。耐久性の点からもWRCよりもCCA材の方が良いようである。建築局からもCCA材を使用するようにとのお達し。特に「コンクリート、土と接する部分はCCA材にしなければならない。」と建築基準で決められている。
しかしCCA材の問題はやはりその毒性。CCA材で出来上がったデッキにそれほどの毒性があるとは思われないが、施工中に発生するCCA材の粉塵(鋸屑)は毒性があるとのこと。防塵マスクを付けて作業するもやはり多少は吸い込むし、目にも入る。作業中に家の窓を開けていたら家の中にも粉塵が舞い込んでいた。これはあまり気分が良いものではない。ただ今のところこれといった異常は現れていないため急性毒性はほとんどないと思われる。
またこのCCA材は薬液を加圧注入後乾燥していないため大量の水を含んでいて重い。ほとんど生木状態である。鋸で切断したり、釘を打てば飛沫が飛ぶ。(ただしこの飛沫には薬剤は含まれていないようである。)

防腐剤加圧注入木材の取り扱いについてはこちらをご参照ください。

7月15日
まずレーザー水準器を使用してデッキを固定する家の壁面数点に水平位置をマーキング。
このレーザー水準器はZircon社製。実はこの水準器、以前に非常に安価な(30ドル)レーザー水準器を所有していたが、アメリカオフの際にRoyさん持参のレーザー水準器と比較校正すると約5メートルで1cm程度の誤差があることが判明。「これは使い物にならない。」(またまた安物買いの銭失い)と言うことで急遽ROYさんと同じ水準器を購入したもの。デッキ一つ作るためだけに買うには高価であるが、これ以後もタイル貼り、キャビネットの据え付け、などの内装工事にも必要と言うことで購入した。
7月15日
レッジャーの家の外壁への取り付けであるが、教科書ではレッジャーを取り付ける部分のサイディングは鋸で切断取り外し、シーティングの上にレッジャーを取り付けるようになっている。しかし我が家のサイディングはレッドシダーでかなり厚い(サイディング下端厚さ約2cm)おまけにサイディングの下端は自然な感じを出すために波打っている。このためサイディングをきれいに取り外すのはムリ。
この家を建築したScotに相談してみると彼だったらサイディングは取り外さすにサイディングの上からレッジャーを取り付けると言うことでウッドチャックもその方法で行くことにする。
しかし、サイディングはかなり傾斜して取り付けられているためレッジャーをそのまま取り付けるわけにはいかない。そこでサイディングの余り材を上下逆に貼ることによりサイディング面を垂直にする。ホットメルトグルを使用してサイディングの仮止めを行った。
7月15日
購入した2x6材の中からなるべくまっすぐな板を選びレッジャーを外壁に取り付けていく。
水平を確認しながらコースレッドのネジでで外壁に仮止めした後、ドリルで下穴を開け、ラグスクリュー(ネジ径9.5 mm x 長さ150 mm)を空圧インパクトレンチで締め込んでいく。
しかしこの段階で大きな落とし穴があったことにまだ気付いていなかった。
7月16日
ポストとビームの接合は大きく二つの方法に分かれる。一つはポストの上にビームを載せる方法、もう一つはポストを2枚のビームで挟み込む方法である。
前者の方法はビームの加重すべてをポスト自体が直接受けるため後者に比べて強度的に優れているが、ビームを載せる前のポストの上端はすべて水平同一面になければならない。
一方後者の方法ではビームの加重はポストとビームを結合するボルトを介してポストに伝達されるため強度的にやや不利な面があるが、ポストの高さは水平である必要はなく長目のポストにビームを水平に取り付け後から余分に飛び出たポストを切り取ればよいと言う点で施工が楽である。(米国にはこのような切断のためにレシプロケーティングソーという電気鋸が普及している。)
しかしウッドチックはせっかく購入したレーザー水準器もあると言うことで敢えて茨の道(19本のポスト上端すべてを同一平面にする。)を選んだのだ。
レーザー水準器の高さをデッキ面に合わせ(これ以上は低くできなかった。)19本の基礎の穴それぞれにポストを垂直に立てレーザーの位置をマークし、この位置からデッキの厚さ、ジョイストの厚さを差し引いた長さにポストを切断。こうすることにより原理的にはポストの上端は同一平面にあるはずであった。しかしここにも大きな落とし穴があったことに後になって気づくのであった。
7月16日
切断したポストの断面には念のため撥水剤を塗っておく。昔の教科書では切断面にはCCAの薬液を塗るように書かれているが、そのような危険な薬剤は現在市販されていない。そのため撥水剤で代用する。
7月16日
ポストの上端にビームを固定するためポストビームキャップという金具を取り付ける。
7月16日
ビームを作製する。
ポストのサイズは4x4、一方ビーム用の4x8は市販されていないため2x8を二枚重ねて4x8にする。しかし、2x材を2枚重ねても4x材にはならないのであった。
4x材の実際の厚さは3-1/2"、一方2x材の実際の厚さは1-1/2" 、 3-1/2"-2x1-1/2"=1/2" と言うことで2x材を2枚重ねても1/2インチ足りない。その不足分を補うため2x材の間に1/2インチ厚の防腐剤加圧処理された合板をはさむ。この時雨水が合板上に溜まらないように斜めに配置する。そして両側から釘でしっかりと固定し、4x8材を作製。
7月16日
いよいよポストにビームを載せる。教科書ではビームを載せる前にポストはすでにしっかり垂直に固定されているはずであるが、ウッドチャックは新たな方法を編み出したのであった。(要するに手抜きをしたと言うこと)
ビームを載せる前にポストに要求される条件はかなり厳しいものがある。
  1. ポストの上端はすべて同一水平面にあり、なおかつレッジャーの下端と同じ高さにあること。
  2. ポストは垂直であること。
  3. 各ビームの乗るポストの中心はすべて一直線上にあり、かつポストビームキャップの向きはビームに平行であること
これらの要件を満たしてポストを固定するのはかなり難しいものがあると言うことでポストを固定する前にビームを載せてしまうことにした。こうすることにより3.の要件が自動的に得られることになる。1.の要件はポストを切り出したときに整っているはずであるからビームを載せてからポストを垂直に立てポストとビームを固定すればよいと考えた。さて、実際にまずビームを載せてみると「レッジャーの下にビームが入らない!」原因はポストを切断する際、ポストビームキャップの厚さ分を差し引くのを忘れたため。このためすべてのポストを約2mmずつ短く仕直すと言うことに。(あ〜ぁ、ビームを載せる前にポストを埋めてしまわなくて良かった。)再度ビームを載せポストを垂直に調整する。ここで新たな問題発生! この新しい方法が可能になる前提として「基礎のコンクリート面が完全に水平であること。」と言う条件があったのだ。実際には基礎のコンクリ面はそんなに水平ではない。多少の凸凹もある。このため再度数本のポストは短くしなければならない。と言うことになったのだった。
7月16日
苦労してなんとかポストを垂直、ビームを水平にしたらすぐにポストの穴を土で埋めポストを固定し、次に釘でビームをポストに固定。ビームのうち最長の一本は長さ8.5m。さすがにそのような長い2x材は手に入らないためポストの真上でつなぎ両側から2x8材で繋ぎ目を挟み補強する。
7月16日
これがビームの出来上がり、水準器で調べてみると一応水平が出ているので一安心。
7月22日
さていよいよジョイストの取り付けである。
まず家に固定したレッジャーにジョイストハンガーを24インチ間隔で取り付けていく。
7月22日
次にジョイストをジョイストハンガーからビームへと載せていく。所がここで三度問題発生! 各ビームの高さは水平に揃っているのにジョイストハンガーの高さが低いところがある。原因はよく見るとレッジャーが少したわんでいる。乾燥していないCCA材では自重でたわむものがあるのに気付いたのはだいぶ後になってからであった。仕方なしにジョイストハンガーの下部に出来た隙間にはCCA材をその厚みにカットして挟み込む。
7月22日
ジョイストの切り口に撥水剤を塗っているところ
7月22日

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ジョイストの長さが足りないところはビーム上で継ぎ合わせ、繋ぎ目は2x6材で補強する。ジョイストすべての繋ぎが同じビーム上にあると強度の低下になるため、繋ぎが各ビームに分散するようにする。
7月22日

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最後にリムジョイストを釘でジョイストに固定してフレームの完成!
7月23日翌日早速フレーム検査を依頼する。昼過ぎに検査官が我が家にやってきたようであるがウッドチャックは会社、妻はあいにく外出し誰も現場に居合わさなかった。妻から会社に電話があり、検査結果の用紙が置いてあったとのこと。その結果は 「不合格」
書き残された書類によるとジョイストの間隔が24インチであるのが問題らしい。ジョイストの間隔は16インチにしろとのこと 「え〜っ! ジョイストのやり直しぃ〜・・・・・???]

デッキ張りへ進む。


 

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