アメリカの木工では単位系としてフィート、インチ、分数インチを使用しています。
これがとっても使いにくい。たとえばある長さの中点を求めるなんていう簡単なことはメートル法ならばいとも簡単にできますが、フィートインチでは結構頭を使う必要があります。
そのため米国ではセンターファインダーなる簡単に中点が求まるテープメジャーなどのアイデア商品が販売されています。でもメートル法を使用する日本の皆さんにはこんなものは必要ない。
ウッドチャック工房で現在使用する単位系は基本的にはメートル法ですが、使用する刃物(ドリル、ルータービット、丸鋸刃、溝切り刃など)のサイズは分数インチです。このため完全なメートル法には移行できず、メートル法と、フィートインチ法が混在した状態です。
日本の皆さんでも個人輸入などで米国のルータービットなどを購入している方も同じような状況にあると思われます。
こうなるとメートル法とフィート、インチの混合計算が簡単にできる計算機が欲しい! ということで探し求めたのが、この電卓 Calculated
Industries社 の "Pocket Handyman IV" です。
電源は一般的な電卓用リチウム電池(CR−2032)を使用。
この電卓、ふつうの電卓にはない次のようなボタンが付いています。
[Yds]:ヤード |
[Feet]:フィート |
[Inch]:インチ |
[/]:分数 |
[M]:メートル |
[CM]:センチメートル |
[MM]:ミリメートル |
[Cu]:立方 |
[Sq]:平方 |
[Weight]:重量 |
[Circ]:円 |
[Conv]:変換 |
たとえば、側板に3/4インチの溝を300mmセンターの間隔で堀り、3/4インチ厚の棚板をはめ込むとすると棚板と棚板の間はいくらになるか?
次のように入力します。
300[mm]-3[/]4[Inch]=
答えは280.95mm
これをインチに換算する時は
[Conv][Inch]
答えは11-1/16 inch
そのほかに面積や体積の単位の換算も簡単にできます。
たとえば4000 square feet の入力は
4000[Sq][Feet]
これを平方メートルに換算するときは
[Conv][M]
答えは371.6122平方メートル
この電卓は僕には手放せないものであります。
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